会長あいさつ
『一燈照隅(いっとうしょうぐう) ~自分を照らし、仲間を照らす~』
郡山商工会議所青年部
令和7年度・第41代会長
伊藤 圭一 「現在の日本の状況」
令和7年現在の日本は、約800万人いる団塊の世代が後期高齢者となり、「2025年問題」といわれる超高齢化社会の到来の中で、労働人口の減少、都市部への人口流出、コストプッシュ型の物価上昇等の社会課題があります。その中で日本の全企業のうち約99.7%を占め、労働力全体の7割を占める中小企業は自己変革が求められています。労働生産性の向上、商品・サービスの高付加価値化を図るため、デジタル化・DXの推進、キャリア教育、リスキリングを通じた人材育成に注力することがより一層不可欠となっていきます。
上記社会課題の解決、中小企業の変革を成し遂げるためには、様々な手法・技術はあれどそれを使う人の資質、人間力の涵養が必須となります。
「郡山YEGのあるべき姿」
「一隅を照らす」という言葉があります。「一隅」とは、今自分がいる場所や置かれた立場を指します。一人ひとりが会社や家庭などそれぞれの立場で最善を尽くすことによりまず自分自身を照らす。そしてこれが自然に周囲の人々の心を打ち、響いていくことで他の人々も照らしていきます。こうしてお互いに良い影響を与えながら、社会全体が明るく照らされていく、これが「一隅を照らす」ということの真意です。
郡山YEGでの活動も全く同じです。
我々郡山YEGの会員は、YEG活動で託された役割を全うし、そこで得られた経験・知見を自企業に活かし、地域社会の健全な発展を図る商工会議所活動の一翼を担わなければなりません。
一人ひとりの会員は郡山YEGでの交流と研鑽を通して、人間を磨き、先導者としての自覚や変革へ取り組むといった自発的思考、社会的責任の自覚、多様性の活用といった道徳的思考、俯瞰する視点やリスク管理といった合理的思考を身につけ、人間力を養っていきます。
人間力を身につけた会員はリーダーとなり、自企業を発展させ、地域の経済的発展の支えとなります。また、リーダーとしての資質を身につけた会員の一挙手一投足は、仲間の心を照らし、その者の持つ熱を伝播させていきます。こうして会員同士がお互いを高め合い、さらに多くの仲間の心を照らしていくことにより、郡山市の、福島県の、そして日本の豊かな未来を創るために自発的に行動する人財を多く輩出する組織、これこそ郡山YEGのあるべき姿と考えます。
「全国会長研修会の主管YEGを経験し得たもの」
我々郡山YEGは、第42回全国会長研修会ふくしま郡山会議を主管YEGという立場で日本YEGとともに実施いたしました。全国の商工会議所青年部の会長・次年度会長・事務局その他全国から、熱意を持って参加していただいた人々を対象に行ったこの研修会に向け、郡山YEG一丸となって開催準備に取り組みました。準備を進める中で全国から来てくれる同志たちに熱い気概を持ち帰っていただくため、本質の研修を目指して行動する中、大変な苦労もありました。そんな苦しい中でも1人1人が責任と想いをもって行動した結果、全国会長研修会としては過去最高の2,700名を超える方に参加いただき、準備をしてきた研修会やおもてなしは参加した全国の皆様から好評価をいただきました。そうして全国の各商工会議所青年部のリーダーたちに持ち帰っていただいた熱い気概が各単会の各メンバーの心を灯す燈となり、その地域がより輝くことを期待するものです。郡山YEGはこの全国会長研修会ふくしま郡山会議の主管地として他の単会に先駆けて熱い気概をもって会員の皆さんの心に燈を灯していく存在でなければなりません。
「次代を見据えて」
令和7年度は、前年度に多くの先輩が卒業され、前述の全国会長研修会はもちろん今まで郡山YEGの支えとなっていた方々が抜けてしまいます。今まで郡山YEGに貢献いただいた先輩方への想いを踏襲し、ここから新たに一歩ずつ着実に青年部活動を継続していくため、今年度の理事は若手の会員を選びました。この組織の中で会員の模範となるべき各理事が事業運営をしていく中で経験を積み、会員を先導するリーダーとなれる環境を創っていきます。
「各委員会が担う役割」
(運営広報委員会)
今年度は例会・総会・理事会での運営支援を行う役割と郡山YEGの活動を広く効果的に知ってもらうという役割を運営広報委員会に担ってもらいます。
例会・総会・理事会の運営がそのYEGの印象を決めると言っても過言ではありません。他委員会と密接に連携を取りながら、円滑に事業を進める裏方となる郡山YEGの基礎となる委員会です。
また、YEG活動を効果的に多くの人に情報提供をするため、商工会議所会報、ホームページ、SNSでの情報発信を行ってまいります。全国会長研修会で培われた知見を存分に発揮し、郡山YEGの魅力を強く発信してまいります。
(研修委員会)
YEG活動の核となる会員の「交流と研鑽」のうち研鑽を担っていただきます。現代のグローバル化、情報化が著しく進むこの社会において、常に最新の情報や知見を求め、自身の力に変えていくことは我々青年経済人にとっての義務ともいえます。また全国会長研修会で安積開拓の歴史を学んで未来を切り拓く気概を学んだように、郡山の歴史的・文化的知識についても積極的に学びを深めていきます。研修委員会では、温故知新の精神を持って、自企業の発展、そして豊かな郷土を築いていくために必要な知識と経験を積む事業を行っていきます。
(交流委員会)
YEG活動の中で「会員同士の交流」は研鑽と同じく最重要といえます。極端に言えばYEGとは「人」であると言ってもよいと考えています。この人はどういう仕事をし、どのような能力があり、どのような気持ちをもった人なのか、それを知るために交流委員会の活動はとても重要です。同じ目的をもって汗をかき、各種大会に参加し同じ釜の飯を食えばこそ、その人の人となりが見えてくるのではないでしょうか。信頼できる人であることがわかれば、そこに新たな気づきがあり、新たなビジネスも生まれてきます。
交流委員会では全国大会、ブロック大会、県連大会の各種大会はもちろん、会員同士がお互いをより深く理解するための事業を展開していきます。
(事業委員会)
商工会議所青年部は、地域社会の健全な発展を図る商工会議所活動の一翼を担い、文化を伝承しつつ新しい文化の創造に取り組み、豊かな郷土づくりに貢献する団体です。そのために郡山YEGでは長年先輩方から受け継いできた継続事業を行っています。伝統ある継続事業の歴史・背景を学んだ上で、柔軟な発想を持ち、青年経済人らしい企画を行い、地域発展のため歩みを進めてまいります。
(会員増強委員会)
前年度に多くの先輩方が卒業を迎えた後の今年度は新入会員の増加に注力することはもちろんのこと、入ってきた新入会員にYEGの魅力を知ってもらい、定着してもらう活動は不可欠となります。令和7年度からは新入会員を4月と10月の半期に一度とし、半年間で新入会員に向けてYEGとは何か、YEG活動を行う目的とは何かをしっかりと学び、同期入会の会員同士の絆を深め、会の宝である新入会員の定着と増強を図る事業を新設の「会員増強委員会」が行ってまいります。
(40周年実行委員会)
今年度は郡山YEGの40周年式典及び記念事業を行います。全国会長研修会では日本全国から多くの会長・次年度会長をはじめとする熱意ある会員にご参加いただき、本研修会を盛会に終えることができました。これは当然郡山YEGの力だけでできたものではなく、日本YEG、福島県連、そして多くの人たちのおかげで成し遂げられた事業でした。そしてそこに至るまでにご協力いただいたすべての人々のおかげでもあります。
それに対する感謝と恩返しの気持ちを持ち、40周年式典に参加いただくすべての皆様に想いのこもった「おもてなし」ができる設えを準備してまいります。
「新たな中期ビジョン達成に向けて」
令和2年度~令和6年度までの中期ビジョンを掲げ、郡山YEGは一致団結し全国会長研修会から多くの気付きと経験を得ることができました。この貴重な経験の上に令和7年度~令和11年度の新たな中期ビジョンを策定し、45周年に向けて始動してまいります。新たな中期ビジョンの1年目である令和7年度は、この街とYEGの歴史を学び、会員同士がお互いを深く理解し合い、これまでの取り組みを検証し、次代へと繋いでいきます。
「経営者の孤独を乗り越え、地域社会の礎となるために」
人は一人では弱く、足りない部分も多くある存在だと考えます。中でも経営者は、従業員の生活を支え、自企業の発展・存続のため現代社会では重大な意思決定を素早く正確に行わなければならず、自企業内では孤独を感じることも多いのではないかと思います。
YEGは若き企業家集団として、同じ悩みを抱えるもの同士、ともに語り合い、心と心を結び、力を合わせる過程の中で、一人では得られない気づきと経験、協力し合える仲間、困難に立ち向かう気概を得て自企業の発展と地域経済社会への発展へと貢献していきます。
地域社会の、日本の、世界の未来を創る子供たちが健やかに成長できる安全で安心な環境が必要です。その上で、子供たちの興味関心・長所を伸ばし地域や日本をリードし、イノベーションを起こす人材を育てる教育も重要となります。子どもたちが希望をもって生活できる、豊かで住みよい社会が永続するために、責任世代である郡山YEGのメンバー一人一人が大局観をもち、ともに行動を起こし、地域社会の礎を築いてまいります。
令和7年度 郡山商工会議所青年部 事業計画
- スローガン
- 「一燈照隅」~自分を照らし、仲間を照らす~
- 基本方針
- お互いを尊重し、心と心をつなぎ、明確なゴールへ共に進む
- 運営方針
- ・歴史に学び、時代の変化を感じ、目標を定める
・ゴールから逆算し、計画を立て行動する
・交流の機会に積極的に参加し、お互いを深く理解する
・組織のルールを守り、人を巻き込み、結びつきの強い組織運営を行う
・郡山YEGの魅力を発信し、会員の増強に取り組む
・メリハリをつけ、楽しむときは楽しむ。
- 委員会
-
第1部会
運営広報委員会
1.会員名簿の作成 [年度開始前]
2.理事名刺・名表の製作 [年度開始前]
3.理事会・例会の運営 [通年]
4.総会・臨時総会の運営 [9月・12月・4月]
5.HP・SNS等の情報発信と管理運営 [通年]
6.忘年会の企画運営 [12月]第2部会
研修委員会
1.YEGを知る事業 [6月]
2.研鑽事業 [10月]
3.卒業式事業 [3月]第3部会
交流委員会
1.足並みを揃える事業 [年度開始前]
2.東北ブロック大会 [通年]
3.第43回全国リーダーズ研修会 [通年]
4.第45回全国大会 [12月]第4部会
事業委員会
1.うねめまつり「踊り流し」への参画 [通年]
2.革新的な事業 [通年]会員増強委員会
1.新入会員セミナー [5月] - 40周年実行委員会
- 1.記念式典 [2月]
2.記念事業
3.記念誌発行 - 執行部・特別委員会・有志など
- 1.サマーフェスタの参画 [7月]
2.サッカー大会全国大会への参画 [7月]
3.須賀川YEG40周年記念式典への参加 [7月]
4.会津若松YEG40周年記念式典への参加 [10月]
5.全国ゴルフ大会への参画 [11月]
6.他単会・友好YEG・姉妹YEGとの交流 [通年]